2018年11月10日土曜日

「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」報告会

 「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」報告会
 私が、昨年4月と5月の2回に分けて、分杭峠から天竜川河口まで歩いた9日間180kmの旅の報告会を下記のとおり開始します。
 諏訪清陵高校の原支部同窓会のプログラムの中での開催ですが、一般の方も聴講できます。会場は狭く短時間ですが、よろしければお越しください。
 聴講は無料です。ホテルのロビーに15分程前にお集まりください。
              記
1 日 時  平成30年11月17日(土)午後2時30分~3時まで(30分程度)
2 場 所  グリーンプラザホテル
        (鉢巻道路・八ヶ岳美術館隣 TEL 0266-74-2041)

3 内 容  「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」を楽しむ 
        (グーグルマップと写真を中心にご紹介します)

           

2018年10月30日火曜日

2018年10月18日木曜日

2018/10/21「大鹿歌舞伎」の定期公演

口コミpopai21めぐり 1-5市場神社
市場神社は、秋の大鹿歌舞伎が演じられる場所で、
毎年10月の第3日曜日と決められているらしい。
 秋葉街道を分杭峠から歩いて来た私は、
その第1日目ということもあって、
この大切なポイントに寄るのを失念してしまった。


2018年10月14日日曜日


今回(2018/10/09)赤堀さんより秋葉神社、秋葉街道関連の
多くの本、資料、写真を預かりました。全部小林さんへ渡しました。
後に、資料掲載記録
小林さん「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」計画参考本預かり中

2018年10月13日土曜日

2018/10/09 富士見茶屋、秋葉神社上社へ一緒に登られた方の投稿
秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)斉藤さん

2018年10月13日

秋葉山の台風24号被害調査登山④―小林千展さん

秋葉山表参道 すでにお知らせした通り、『秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅』を著した小林千展(ちのぶ)さんと出会ったのはまったくの偶然。・・・と言うよりも、これこそ奇跡と言うべきかも知れません。

小林千展さん 長野県原村に住む小林さんは、かつての秋葉街道を南下し、天竜川河口までの180キロを2回に分け、計9日間で歩き切った人。『秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅』を著す時に、私がブログで紹介していた写真を使用したいとの依頼があり、電話で話したことはありましたが、直接お目にかかったのは初めてです。

小林千展さん 前回、秋葉山を歩いたのは、夜の7時過ぎだったため、表参道を歩いたという実感が薄かったとのことでしたが、再チャレンジとなった10月9日は願っても無い秋葉晴れ!表参道にも台風24号の強風による倒木被害が発生していましたが、安全に楽しく登っていただくことにしましょう!

 *秋葉山表参道は「立入禁止」になりました。

2018年10月10日水曜日

秋葉街道口コミめぐりFacebookにも投稿してます。
2018/10/09 富士見茶屋、秋葉神社上社へ一緒に登られた方の投稿
秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)斉藤さん

秋葉山の台風24号被害調査登山①―秋葉神社上社境内の倒木

秋葉神社上社境内の倒木 AKG(秋葉観光ガイド)のリーダー・錦ちゃから、静岡県内に大きな被害を残した台風24号の強風によって倒された杉の写真(右)が届いたのは10月3日。写真の倒木の背景には、表参道から上社境内への入口である随身門が写っています。

 11月~来年1月にかけ、例年のごとく秋葉山のガイド依頼がたくさん届いています。表参道の様子が気になりましたので、10月9日に被害調査を兼ね、秋葉山表参道を歩いて登りました。

秋葉神社上社境内の倒木  左の写真は、10月9日に私が撮影した随身門近くの倒木。先ずは、登れるのか?登れないのか?についての回答は、途中にも数多くの倒木があり、電線が垂れ下がっている箇所もありましたが、停電へは送電ルートを変えて対応していますので、注意して登れば大丈夫です。

 台風被害のあるなしにかかわらず、気を付けて登っていただきたいのは当然。足元への注意はもちろんですが、いつも以上に頭上の枝や電線、倒れかけた樹木を意識して安全に登っていただきたいと思います。




2018/10/09 「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」著者の方が歩いた先をgoogoleマップpopai21口コミから、「秋葉街道口コミめぐり」を始めて3回目、悲願の秋葉神社へ行ってきました。
偶然にも富士見茶屋に住まれてた方が知り合いで、今回著者の方と一緒に登り、色々お話を聞けました。又偶然に、本記載資料(写真)についてメールの方が、秋葉神社下社駐車場でご挨拶の時その方(秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)知り、一緒に登りました。著者の方から新聞社にも今回の内容を送ります。読者ファンとしても楽しみにしてます。
写真アルバム(google)

https://photos.app.goo.gl/YbdNSDrBaHPh3AbS6

2018年10月6日土曜日

2018/10/08 秋葉神社へ

2018/10/08
掛川インター近く喫茶店待合わせ

6-10松本屋旅館
口コミ
「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」6日目、5月24日18時に秋葉神社上社に到着。本殿にお参りし、あちこち見学してから下山。この宿に着いたのは20時30分でした。
 それからお風呂に入ったのですが、昭和レトロの雰囲気抜群の広い風呂。洗い場に大の字に横になれて、疲れが癒されました。
 食事の時には、今日の秋葉山越えの信じられないエピソードを、ずっと女将さんに話し続けていました。詳しい内容は、同名の著書をご覧ください。
 この旅館は、由緒と気品を感じさせ、清潔で感じの良い宿でした。次の日の朝は、旦那さんに九里橋(写真)まで送って頂いて、秋葉街道歩きを開始たのです。6-123-3


翌日10/09
7-03秋葉神社下社
平成29年5月25日、秋葉街道ひとり歩きの旅は、ここで最終章を迎えた。昨日の夕方に秋葉神社上社を訪れ、今朝はこの下社を無事に訪れることができた。神仏のご加護の賜物だと思う。
 秋葉神社は、火の幸を恵み、悪火を鎮め、諸厄諸病を祓い除く火防開運の御利益があるそうで、全国つづ浦々から信仰されているという。昨日の上社ではタイムオーバーで頂けなかった、お守りと火伏のお札をこちらで頂いた。7-131-12

富士見茶屋跡

秋葉山表参道に「富士見茶屋跡」の看板設置




















6-08幸福の鳥居
「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」の目的地到着です。階段の上に金色に輝く大きな鳥居、「幸福の鳥居」。幸福を象徴する黄金で造った鳥居を奉納して、神にあやかろうとしたということです。 
 この鳥居の写真は、私の著書「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」の表紙で使わせていただきました。6-119-5




2018/08/11 1-7大鹿村観光協会

1-7大鹿村観光協会
平成29年4月、秋葉街道ひとり歩きの際に立ち寄りました。地域おこし協力隊の女性がいろいろ丁寧に教えてくれました。観光案内のパンフレットも充実しています。
 特に南北朝時代の宗良親王(むねながしんのう)がこの地で南朝復権に尽くした歴史を知ることは、大変興味深いことです。
 私は、あらためてゆっくりと「ふりかえりの旅」でこの地の史跡を訪れてみたいと思いました。
 ところで、ここは平成30年8月9日、産地直売所と一緒になって、リニューアルオープンするそうです。新しい案内所が楽しみです。1-17-6

アルバム 2018/08/11 大鹿村

2018/07/21 1-6塩の里直売所

1-6塩の里直売所
ここの土産売り場にある、秋葉街道地図と「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」の本があれば、鬼に金棒で古道歩きが楽しめます。1-15-15

2018/07/21 1-6塩の里直売所へ行く、分杭峠から秋葉街道152号
(^_^;)なんと通行止め、迂回して塩の里へ
アルバム 2018/07/21 塩の里

2018年10月5日金曜日

マイマップ非表示、再表示、表示日選択

スマホ、タブレット
秋葉街道口コミめぐりマイマップ非表示、再表示、表示日選択

①三👈左上、左側選択画面表示
①三👈左上、左側選択画面表示
 ②■👈非表示選択
②■👈非表示選択
②の■👈非表示画面
②の■👈非表示画面

③秋葉街道口コミめぐり👈表示
③秋葉街道口コミめぐり👈表示

③の秋葉街道口コミめぐり👈表示再画面
③の秋葉街道口コミめぐり👈表示再画面

④👉●表示日付選択
④👉●表示日付選択

④の👉●表示日付選択画面
④の👉●表示日付選択画面

レストラン1093へ本を届ける(^o^)

お友達のレストラン1093(とくさん)お店に
本を貰ってもらいに行ってきた。
お客さんと、スマホでマイマップ表示と扱い方教えた。
御嶽山解除の次の日に登られて、
写真を見せていただき、
美しすぎ゚(゚´ω`゚)゚。ピー
定食を食べました。何だかもりがおおく、満腹です。(^o^)


2018年10月1日月曜日

スマホ、タブレットマイマップ表示写真

スマホ、タブレット
秋葉街道口コミめぐりマイマップ表示
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②下から触ったまま引き上げて表示


③凡例表示
④表示日選択


⑤、①②と同じ操作表示

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googoleマップ口コミよりコピーして作成、現在のpopai21マップ口コミ表示

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2017年4月12日、分杭峠でパワーをもらって「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」に出発しました。まだ残雪がありましたが、9日間、180㎞の旅が無事終わったのは、磁場ゼロのパワーのお陰かもしれません。  同名の著書がありますから、是非この不思議な出会いの旅を読破してみてください。


公開許可待ち(紹介(立ち読み))

2018/06/05 紹介(立ち読み)「秋葉街道・天竜川 ひとり歩き旅」
【第1日目】分杭峠~大鹿村(googoleアルバム)

浜松市を中心とした情報ポータルサイ「はまぞう」

浜松市を中心とした静岡県西部(遠州)地域の情報ポータルサイト「はまぞう」

2018年05月31日

旅の足跡一冊に 水運の歴史も紹介

秋葉街道と天竜川沿いを歩いた旅を本にした小林千展さん◆秋葉街道―天竜川河口180キロ

 信州と遠州を結んだ秋葉街道(国道152号)と天竜川沿いの南北およそ180キロを歩いた長野県原村の小林千展(ちのぶ)さん(61)が、旅の記録をまとめた本「秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅」(ほおずき書籍)を発行した。小林さんは「歴史や伝統 文化が豊富に残った舞台で感動した。多くの人に魅力を知ってほしい」と話す。

 小林さんは天竜川の源流、長野県の諏訪湖の南東に位置する原村の元職員。昨年春の定年退職を機に、秋葉街道や天竜川沿いを自力で旅したいと思い立った。

 秋葉山本宮秋葉神社(浜松市天竜区春野町)に火よけの札を授かりに行く「秋葉講」の伝統が諏訪地方にもあり「先祖が歩いたかもしれないとロマンをかき立てられた」という。

 昨年4、5月の2回んい分けた旅程で歩いた。長野県の伊那市、大鹿村にまたがる分杭峠を出発、県境を越えて天竜区水窪に入り、高低差のある山あいの道を進んだ。道中では秋葉神社や二俣城跡など名所旧跡も訪ね、計9日間かけて天竜川河口んいたどり着いた。

 本では街道や旧跡の由来、現在の様子を道中に撮影した写真とともに紹介。住民から聞いた話を基に、かつて天竜川が物資の輸送で信州と遠州をつなぐ役割を担い、筏や帆掛け船が往来した歴史なども記した。

我が家に届いた『秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅』 発刊の動機には、道を案内したり水を分けてくれたりした住民との出会いがあったという。小林さんは「地域の魅力だけでなく、旅を支えてくれた人に感謝を伝えたかった」と話す。

 A5判、200ページ。1000部を作り、一部を浜松市天竜図書館などに寄贈した。価格は1500円(税別)。問い合わせは小林さん=090(1664)2201。(「中日新聞」より)


 私の手元にも、小林さんから『秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅』が届きました。面白い紀行本です。ぜひ、読んでみてください!

調べ記録ページ

詳細はページ記録(非公開)
2018/05/14 宮田村へ行く用事が有り、分杭峠へ行って来た。
2018/05/25 小林さんgoogole mapへ口コミ投稿をしている事を教わった。
      分杭峠検索 からpopai21(102件のレビュー 208枚の写真)
      popai21 全件表示
      八ケ岳歩こう会 八ヶ岳里山ウォーク塩の道日本海へ  
2018/06/03 掛川歩こう会 プラザ KWA 010(ささゆり)記載有り
      よみがえれ秋葉古道TOP雑記録
      <宣伝表示で見づらい>
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      よみがえれ秋葉古道
「ささゆり」の掲載にあたって
塩の道は、火防の神・秋葉信仰の道と重なり、北の水の神・諏訪信仰の道に繋がり、昔から全国から多くの信者を集めてきた。私達有志で組織する「塩の道踏査研究会」のメンバーも平成7年から太平洋側相良から日本海側糸魚川までを、また逆に糸魚川から相良までの塩の道を再三再四にわたり歩いてきました。
歩いていると、森町の大久保(戦国夢街道)では、「昔は夕方になると三味線の音が聞こえてきた。」、「森の町から十五以上の瀬を越渡ってきた」、また、秋葉下社の奥「九里橋」近くに住むおばあちゃんは、「若い頃は、お茶を背負って水窪まで歩き飯田市までお茶を売りに行った」などなどの話が聞かれましたが、これらは、いずれも、この道が大変に賑わっていたことを伺わせるものです。
今回の掲載は、まさに、その秋葉信仰・塩の道の中心に住んでいたことのある赤堀文恵さんが還暦を迎えた時の「自分史」をお借りし掲載しました。
私達の年代は、舌が紫色になるまで桑の実を、ザリガニは釜一杯、薪割り時には、脇で木の中から出てくる幼虫を今か今かと待ちわび、出てきたと同時に焼いて食べたりもしました。当時は、誰でもが多かれ少なかれ、このような生活であった訳です。
今回は、興味本位ではなく、塩の道線上の当時の生活の貴重の資料になればと、二回に分けること無く、いっきに掲載しました。
炭や飲み水の運搬、スカート縫製などが印象に強く残りましたが、特に十枚のハガキのところでは、母の気持ち・小学生の幼い妹さんの気持ちを思うと、パソコンを打ちながら涙が止まりませんでした。
なお、妹さんは、現在、山梨県にお住まいで、家族にも恵まれ幸せに生活しているとのことで安心しました。ご家族のご多幸をお祈りします。
その後、一人で三十丁と思われる富士見茶屋跡をたずねたことは、言うに及びません。 (事務局・松浦記)
      ささゆり
      注(静岡新聞記事pdfダンロード表示)
2018/09/30 より「秋葉街道口コミめぐり」ブログへ記録始める。

2018年9月30日日曜日

2018/05/05に本を頂く

出発点の分杭峠へ先ずは行ってみたいと思い。
5月14日早朝に出かけて行ってきました。

定価より高い通販

Amazon通販

出版社 在庫なし

ほおずき書籍

秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅

目 次

  • プロローグ(出発にあたって)
  • 【第1日目】分杭峠~大鹿村
  • 【第2日目】大鹿村~飯田市上村程野
  • 【第3日目】飯田市上村程野~南信濃和田
  • 【第4日目】南信濃和田~浜松市水窪
  • 【第5日目】浜松市水窪~佐久間
  • 【第6日目】佐久間~秋葉神社下社
  • 【第7日目】秋葉神社下社~天竜区二俣町
  • 【第8日目】二俣町~浜松市街地
  • 【第9日目】浜松市街地~天竜川河口
  • エピローグ(帰路の部)

著 者

小林 千展(こばやし ちのぶ)
1957年、諏訪郡原村生まれ。諏訪清陵高校、東洋大学法学部卒。36年間、原村役場に勤務し、「自立の村づくり」「企業誘致のための工業団地造成」「移住交流事業」「地方創生事業の推進」「村総合計画の策定」「原村ファン倶楽部」「法政大学との連携事業立ち上げ」「地域の活性化の旗振り役」を担う。東日本大震災直後に南三陸町を訪れ「原村短期滞在リフレッシュ事業」を立ち上げて友好の絆を結ぶ。2017年3月、定年退職。

○ISBN978-4-434-24719-4
秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅

秋葉街道・天竜川 ひとり歩きの旅 


著者情報
小林 千展/著
発行日
2018-06-11 第2018刷発行
仕様
A5判 206頁 
定価
1,620円
ジャンル
紀行文
在庫状況
在庫なし
ひとこと
出会いとふれあい、そしてドキドキ感がいっぱい。信州・分杭峠から秋葉神社を経た遠州・天竜川河口までの180㎞を9日間・30万歩かけて踏破した道中を、沿道の名所・旧跡などのカラー写真とともに振り返る。
中日新聞(2018年6月1日付)で紹介されました。
長野日報(2018年5月31日付)で紹介されました。
朝日新聞〈長野県全県版〉(2018年5月22日付)で紹介されました。
信濃毎日新聞〈全県版〉(2018年5月18日付)で紹介されました。

プロローグ(出発にあたって)

平成29年(2017)4月12日、私は日陰に残雪が残る分杭峠(長野県伊那市と下伊那郡大鹿村の境) に立っていた。ここから始まる「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」。日程は9日間。国道152号線の分杭峠を出発し、住民歌舞伎で有名な大鹿村を通り、霜月祭りの遠山郷から青崩峠を経て静岡県に入り、秋葉神社に詣でながら浜松市二俣町を経て天竜川が太平洋に注ぐ河口まで、全行程約180km。1日平均の20km近くを歩いて制覇しようという計画である。
このようなひとり歩きの旅を計画した一番のきっかけは、36年間お世話になった原村役場を定年退職 して、いきなり毎日が休日になったこと。退職となる3月末が近づいてくると、退職を記念して、今ま でできなかったことをしてみたい。そんな気持ちが高まってきた。では何をしようか、やっぱり健康の基本である「歩くこと」で自分の体力はどの程度なのか、チャー レンジしてみたいという願望が込み上げてきたのだ。
私の在職中の仕事の内容は、デスクワークがほとんどであっ た。万歩計を付けて計測しても、毎日せいぜい2000~3000歩くらいしか歩いていない。また、退職までの8年間 は産業振興関係の仕事をしていたので各種団体の皆さんとの懇親会も多く、仕事上のいわゆる飲み会は年間33回を数えた。身体にいいことはほとんどしていなかったのだ。
それではどこを歩こうかということになる。そこで、私は迷 うことなく古道である秋葉街道を選んだ。どうして秋葉街道 なのか? いろいろな方に聞かれる。古道であれば、もっと 有名な熊野古道や中山道などがあるではないか。しかし、私は秋葉街道に強いロマンと、漠然とではあ るが不思議なルーツを感じていたのだ。
第一に、戦国時代、武田信玄が領国を広げるために軍道として秋葉街道を活用していたこと。信玄は 徳川家康と戦う際に大軍を率いて、この街道を疾走していたという歴史がある。もしや、私の祖先もこ の進軍に加わったかもしれないと考えると、何だかワクワクしてくる。原村の開闢(かいびゃく)は中新田地区で慶長15年(1610)と言われているので、戦国時代(西暦1500年代後半)、祖先は原村には定住していなかったから、原村から出兵したのではない が、加わっていた可能性がない訳でもない。そ う考えると、ともかくどんな古道なのか、気に なって歩いてみたくなる。
第二に、現在の国道152号線からやや離れ た秋葉山の山中に秋葉神社があり、火伏の神様 として江戸時代から近代にかけて、全国各地か らの多くの参拝者で賑わった。諏訪地方では近隣の20~30軒くらいが集まって「秋葉講」をつ くり、講の代表者2名くらいが火伏のお札を頂 きに歩いて秋葉神社まで往復し、戻ってから 家々に配ったという。この風習は現代にも受け継がれており、今では代表者が車やバイクで秋葉神社まで日帰りで往復し、ありがたいお札を台所に貼って火災防止を願っているのだ。そう言えば、私も幼い頃「ひじろ(囲炉裏の甲州弁)」 のすすけた壁にお札があったのを見た気がする。
私の先祖も代表として秋葉街道を歩いたのかもしれないと想像すると、ますますロマンが掻き立て られる。秋葉街道の名前の由来にもなっている秋葉神社を訪れることは、地域の消防団活動を長年行っ てきた私としても熱望するところでもあった。
第三は、この街道が古くから「塩の道」であったということだ。海のない信州で生活していく上で、 塩の運搬は欠かせない。特に太平洋と日本海の両方から同程度の距離で遠い場所に位置する長野県中部 には、それぞれの海から塩を運搬する道が古くから開けていたという。日本海方面からは糸魚川、小谷、白馬、安曇野を通るルート。太平洋方面からは浜松、相良、掛川などから秋葉神社を経由して秋葉街道を通るルートなどである。塩尻は様々なルートで運ばれた塩の終点であったという。江戸時代の諏訪地域の庶民生活を支えた塩が、いったいどのようなルートを通って運ばれて来たのか、これもまた興味が高まるものである。
最後は、諏訪湖に源を発する天竜川が太平洋に注ぐその河口を見届けて、この街道歩きのフィナーレを迎えたいという気持ちだ。天竜川は諏訪湖から愛知県、静岡県を経て太平洋に至る総延長213km、 日本で9番目に長い河川であり、かつて「暴れ天竜」とも呼ばれ、災害が絶えなかった。原村をはじめ とする八ヶ岳西麓に降った雨水はいったん諏訪湖に入り、のちに一つしかない出口である釜口水門から 天竜川として太平洋まで流れ下る。したがって八ヶ岳は天竜川の最東端の源流ということになるのだ。 「このような4つの胸ときめく「夢」を携えて「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」を計画したのであ る。この旅の計画を実行するにあたって、こだわったことがいくつかあるのでお伝えしておきたい。
一つは、旅の間の天候である。分杭峠から天竜川河口まで首尾よく9日間で完了させるため には、まず天気の良い時期を選ぶことが肝要で ある。そうかといって全日程、雨に合わないと いうことは無理なので、週間天気予報で一週間 雨マークが無ければ実行ということにした。し かし、計画したからにはできるだけ早く出発したいという思いもあり、年間で最も天候が安定する晩秋まではとても待てなかったというのが 本音である。そして出発のXデーを決めたのは、決行の3日程前で4月12日を出発日とした。
長期間歩くうえで心配なのは、自分の身体の調子である。果たして自分の体力がどこまで通 用するのか、というチャレンジの目的があるので、旅のためにたいしたウォーミングアップを することもなく、ぶっつけ本番に近い状況で歩 いてみることにした。ただ、今まで諏訪湖一周16kmのウォーキングをしたときに、足裏にマメを作ってしまったことが何度かあった。日帰り旅ならば 問題ないが、マメは長期間歩くうえでは致命傷になりかねない。諏訪湖一周の際にはタウンシューズで歩いていたが、今回の街道歩きでは慎重に靴を選びたかった。最も適している靴は何なのか、登山靴が 良いのか、トレッキングシューズか、はたまたウォーキングシューズなのか。事前に調べた限りでは、 秋葉街道はほとんどが舗装道路であるが、一部分では登山道や獣道もある。そんな状況に適した靴を探 してスポーツ用品店に立ち寄ってみた。たまたま長距離ロードを何日も歩いた経験をもつ店員さんがい て、ランニングシューズが最適であろうということになった。 「次に荷物であるが、最初はできるだけ少量でコンパクトであることを心がけた。しかし、いかんせん 9日間という今までに経験したことのない長旅の計画である。用意したデイパックでは荷物が入り切らず、次は登山用リュックサックを出してきたところ余裕があったため、迷った持ち物は全部この中に詰 め込んでしまった。計量したところ、重さは10kgを超えていた。後日、このことが旅の中で大きな問題 になってくるとは、この時点ではあまり考えもしなかった。
「今回の旅の目的は、決められた日程で全行程を1日平均20km近くで歩き切ることであるが、せっかく 歩くのであれば、できるだけ道中にある神社、仏閣、名所、旧跡、文化施設などを見て回るのを楽しみ たかった。特に下伊那地方は独特の民俗、風習、さらには深い歴史に彩られた固有の文化を感じること ができる。また、秋葉街道は中央構造線に沿って伸びており、特異な地質や地形を眺めることが可能だ。かくして歩くのには豊富な話題と素材に事欠かない道だと思う。このためインターネットのマップサイトを活用して街道歩きの「メモ帳」を独自に作成して、神社、仏閣などの見どころを書き込み、それらにその日の出発地点からのおおよその距離を記入した。このことは、実際に歩いたことのない道を歩くにあたって各地点が目安、目標となって、知らない土地ではたいへん心強かった。ちなみに私はスマートフォンという文明の利器を持っていなかったため、このメモ帳が頼みの綱であったことは言うま でもない。
前置きが長くなってしまったが、私としては、旅に出発する前にこの旅に対する私なりの「こだわり」 をぜひ皆さんにお伝えしておきたかった次第である。それではこれから、この9日間の秋葉街道と天竜川を巡る旅の一部始終をご紹介していくので、この旅の醍醐味を楽しんでもらえれば幸いである。

著者 小林 千展
発行 ほおずき書籍
発売 星雲社


はじめに

はじめに
 「秋葉街道・天竜川ひとり歩きの旅」がこれから始まります。
 その昔、自分たちの先祖が歩いたかもしれない歴史ロマンに彩られた古道・秋葉街道。八ヶ岳が最東端の源流域であり諏訪湖に源を発する大河・天竜川。これらを、自分の体力がどこまで通用するのかという挑戦も兼ねて、自分の足で歩いて制覇してみたい。それが、私がこの旅を計画した、そもそもの動機でした。実際に現地を歩いてみて、こんなに変化に富んだ素晴らしい「街道歩き」の舞台は日本中探 しても数少ないのでは、と思っています。
 私は、この旅を計画し実行するまでは、自分の生活に関係する古道や河川があるということに対しては漠然とした認識しか持ち合わせていませんでした。”あぁ、通行止め区間のある国道152号線だな”、”諏訪湖に源を発する天竜川があるな”、そんな程度だったのです。たまたま定年退職という節目で、気になっていたこれらの場所を歩いて様々な経験をした時に、厳しい自然の脅威を克服しながら道路や川を利活用して脈々と続いてきたこの地域の発展の歴史、そしてその延長線上で現在生活している人々のことを考え、強く自分自身の心を打つものを感じました。
 秋葉街道や天竜川は、その長い歴史の中で海と山の交流の舞台として、特色ある独自の文化、風俗、風習をこのエリアに広範囲に形づくる重要な役割を担ってきたのです。このエリアが持つ素晴らしい魅力を多くの皆さんにぜひとも知っていただいて、”こんなところがあったのか”、”こんなところに行ってみたい”、”このお祭りを訪ねてみたい”、そんな気持ちになっていただければ嬉しく思います。そし て、今回私が旅したように長期間にわたって歩かなくても、日帰りでも1泊でもよいのですから、多くの方にこの地を訪れていただくきっかけになればと期待するところです。そんなことから、この旅の紀行文の執筆を思いついた次第です。
 この紀行文を執筆するにあたっては、実際に歩いてみたいという方の参考になるよう、私の経験したお恥ずかしい珍道中や出来事もすべて包み隠さず、そのまま掲載致しました。訪れる際には、私がしてしまった迷いや失敗を繰り返すことのないように、楽しみながら訪れていただければと思います。ま た、歩く際の参考となればということで、可能な限り私が歩いたルートを辿れるよう、朝出発してからのおおよその距離と神社仏閣などの目標物も記載しながら、道順を書き表しました。少しうるさく感じ られるかもしれませんが、情報源として活用いただければ幸いです。
 どうかこの紀行文をお読みになった皆さんが、ハラハラ、ドキドキしながら、私と一緒に旅をしているような感覚になっていただければ光栄です。秋葉街道、そして天竜川は、まだまだ知られていない、発掘しきれていない歴史物語に彩られた現代の秘境です。この紀行文を読んで疑似体験をし、もっとこのことを掘り下げて調べてみたい、”この場所に足を運んでみたい”と、お一人でもそう思っていただければ、私の珍道中もお役に立つのではないでしょうか。  それでは、これから9日間、180kmの歩き旅に出発しましょう!

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